小学部

想進塾の小学部の目標は、「中学校入学後に伸びる力」を鍛えることです。
そのために「漢字・計算などの基礎学力」と「なぜそうなるのか?」という 「仕組みを理解すること」を大切にした指導をしています。 特に「仕組みを理解すること」は、とても重要です。

例えば、算数に「単位量」という単元があるのですが、 この単元は、多くの小学生が苦手とする「速さ」や、 中学生の理科で習う「圧力」や「密度」といった重要な単元とつながっています。 つまり「単位量の仕組み」をしっかりと理解していないと、それとつながっている 他の単元まで苦手になってしまうのです。 反対に、「仕組み」の 理解を大切にすると、それを他の問題にも応用できるようになり、 応用問題への対応力が格段に高まります。そこで、「答えが出せる」こと以上に「仕組みが分かる」 ことを意識した指導をしています。

保護者の方が考えていらっしゃる以上に、小学生のうちに学力差は開いており、その差を中学生になってから埋めることは かなり難しくなります。事実、想進塾の中学生で学年10位以内を取ってくる子には小学部からの継続生が多いです。 また、もう少し正直にお話しすると、小2あたりから学力差は目に見える形で開き始め、「漢字の苦手さ」「文章題の苦手さ」などを そのままにしてしまうと、高学年になる小5、小6の頃には、かなり大きな差になってしまいます。 また、小学校のテストでは点数が取れていても注意が必要な場合もあります。小学校では、ある単元を習った直後にその単元のテストを行うため、 その場ではできていても、後になると忘れてしまうことも多く起こるからです。学習内容がきちんと定着しているかどうかは、 CRTテスト(NRTテスト)などの総合的なテストや、塾で行う模試で得点できているかを見て判断する必要があります。 想進塾では習った後にも、時間をおいて何度も復習することで「定着」を促します。例えば小学生が苦手とする「速さ・割合」は、小5、小6を通して 塾で行うテストだけでも5回以上反復します。(宿題をいれると10回以上反復すると思います。)
中学校で学年10位以内を目指せる学力を身につけるために、想進塾の小学部で、いっしょに頑張りましょう!

※小学部の授業は「信州大学教育学部附属長野中学校」の受検にも対応しています。(その他の中高一貫校の受検には対応していません)

国語クラス

私が小学部の指導でいちばん大切にしたい科目が「国語」です。なぜなら、中学生 を指導していて、成績が伸び悩む子のほとんどが国語を苦手としているからです。 特に英語が苦手な子は、ほぼ全員国語が苦手です。小学校で英語授業が始まり、 英語の習い事の人気が高まっていますが、国語が苦手な子は、後から英語を始め た国語が得意な子に簡単に追い抜かれてしまいます。また、国語が苦手な子は、 文章を理解する力が弱いので、すべての科目の教科書の理解に影響を与えます。 つまり、国語が得意な子と国語が苦手な子とでは、すべての科目で、勉強すれば するほど差がついてしまうのです。

想進塾の国語では、「漢字と語彙」「読解力・記述力」を重点的に指導します。 まず「漢字と語彙」についてですが、これはすべての科目の学習の土台となるものです。なぜなら、英語を除いた すべての教科書、参考書などの説明は「日本語」で書かれているからです。「漢字と語彙」の力が弱いと、内容を理解 できないか、理解できたとしても多くの時間かかってしまいます。個人的な感覚としては、「漢字と語彙」が しっかりしていれば、それだけで吉田高校以上に合格できる力があると思います。それぐらい「漢字と語彙」は重要です。 想進塾では、毎回の授業で「漢字テスト」「語彙テスト」を行い、「漢字と語彙」を鍛えます。 「読解力・記述力」については、提出課題を設定し、一人ずつ答案を添削します。
そして、全問正解するまで「解き直し」をすることで、「読解力・記述力」をつけていきます。

国語はすべての学習の土台となる科目ですが、中学生になると他科目の勉強に多くの時間をとられ、国語の勉強に長時間を とるのは難しくなります。だからこそ、小学生のうちに国語をしっかりと鍛えておくこと が大切です。

算数クラス

算数の指導では、「百ます計算」「文章題」「算数パズル」の3つを大きな柱としています。その中でも、 特に「文章題」には力を入れています。「計算は速いし得意」なのに「文章題は苦手」という小学生は多いですよね。 特に小5で習う「割合」「単位量」「速さ」などの文章題を苦手としている小学生はとても多いです。 原因は、文章から数量関係をイメージできないことと、数量関係から何算を使えばよいのかを考える力の弱さです。

例えば、小学校の授業では、ふつう「かけ算」を習った後で「かけ算」についての文章題を解くので、数字を組み合わせて、 かけ算の式をつくれば正解になってしまうケースがあります。この場合、「なぜかけ算を使うのか」を理解しているわけではないので、 少し複雑で、何算を使うか分からない問題を出されてしまうとお手上げです。これに対して、想進塾の文章題では、 問題文を「線分図」に表して考えてもらいます。この「線分図」が想進塾の算数指導の最大のポイントです。 「線分図」をかくことで、文章から数量関係をイメージすること、数量関係から何算を使えばよいのかを考える力の両方を 鍛えます。このように、小学生のうちに「文章題」を鍛えておくことが、中学生になってから、数学の応用問題に対応できるかどうかの 分かれ目になると考えています。

また、思考力を鍛えることを目的として、「百ます計算」をクリアした塾生には「算数パズル」を宿題として出します。例えばこんな問題です。

「3分計れる砂時計と5分計れる砂時計が1個ずつあります。この2つの砂時計を使ってスパゲティーを7分ゆでるにはどうすればよいですか」

答えは分かりましたか?「算数パズル」の問題は、ふつうの算数の問題のように、 単なる計算や公式の暗記では解けません。自分で試行錯誤しながら考える必要があります。時間に余裕のある小学生のうちに、 「算数パズル」を解くことで、考えることを楽しみながら「地頭」を鍛えます。

英語クラス

小学生のうちに身につけてほしい英語力とは何でしょうか。「英文法」でしょうか。「英会話力」でしょうか。
私は「英単語力」だと思います。「英単語」が分からなければ、「文を作る」ことも「話す」こともできないからです。
「英文法」は「国語力」と共通するところがあり、国語の「主語・述語」等が理解できないのに、 英文の組み立てを理解するのは難しいです。反対にある一定の「国語力」を持っている子は、 中学校から英文法を学んでも十分間に合います。このことも、私が「国語」を重視している理由の一つです。
また「英会話」に関しては、英語に親しむという点では素晴らしいと思いますが、 本気で「英語を話せるようになりたい」と考えるのなら、週1、2回の授業だけでは難しいです。 私自身「英語を話せるようになりたい」と考えて、学生時代、オーストラリアにワーキングホリデーで1年間滞在し、 現地の語学学校に3か月間毎日通い、その後も英語を使うようにした結果、ある程度英語を話せるようになりましたが、 「英語で話せるようになる」ためには「英語を話さなければならない環境」にかなりの時間身を置かないと難しいと思います。 「日本人は学校で習っている期間が長いのに、英語を話せない」とはよく言われますが、それは英語を話す機会が少ないからです。 逆に言えば、本人が本気で英語を話せるようになりたいと思い、その環境に身を置けば、ある程度話せるようになるものだと思います。 ただし、その際に絶対に必要なのが「英単語力」です。「英単語」が分からなければ、「話すこと」も「聞くこと」もできないのですから。
また「英単語力」は受験にとっても大切です。指導要領の改訂により、今までは中学校でおよそ1200語を学んでいたのが、 小学校で600〜700語、中学校で1200〜1600語学ぶことになりました。つまり、高校入試までに学ぶ英単語数が「1200語→最大2300語」と ほぼ倍増しました。小学校では「英単語の書き」は重視されないと思いますが、中学生になってから英単語のつづりを覚えようとすると、 新しく中学で習う新出単語と合わせて膨大な量になってしまいます。
そこで、想進塾の英語では、重要度の高い英単語を小5・小6の各学年で250語ずつ、つまり2年間でおよそ500語程度の英単語を書けるようにします。その際にフォニックス(英語の発音)を 重視してつづりを覚えてもらいます。例えば「teach(ティーチ)」という単語は「t(トゥ)」「ea(イー)」「ch(チ)」の3つのフォニックスから できています。フォニックスを意識してつづりを覚えることで、英単語が覚えやすくなります。
また、英文法については小6生対象の「中学準備講座」から少しずつ指導を始めます。それまでは、基本例文の音読を毎週の課題とすることで、 英語の語順やリズムに慣れてもらうようにします。

中学部

想進塾の中学部の授業は、学校の教科書に沿った予習型の指導が中心です。 予習型にする理由は、学校の授業内容を先に学ぶことで、 「先生の言っていることがよくわかる」、「授業中に発言しやすい」というように、 生徒に自信を持って学校の授業に参加してほしいからです。
また、授業を通して、「自分で勉強できる力」も養います。 想進塾を卒業した後も、自分で勉強できる生徒になってほしいからです。

定期テスト前には、定期テスト対策を行います。 教科書内容を完全にマスターし、テストでの高得点を目指すとともに、 志望高校に合格する実力を養成します。

中1クラス・中2クラス

中1クラスと中2クラスは、英語と数学を通常授業で指導します。英語と数学は、 積み上げが必要な、つまり「後から何とかするのが難しい」科目なので、中1・中2 では、入試の中でも特に重要なこの2科目を得点源にすることを目指します。
理科・社会・国語は通常授業としては指導しませんが、定期テストでの得点がある一定の基準を下回ってしまった場合、 塾から宿題が出て、そのチェックを授業中に行います。 また、定期テスト前は授業をストップし、テスト対策を行うので、授業中に理科・社会・国語を勉強し、 疑問点を質問することができます。
各クラスの定員は12名です。

中3クラス

中3クラスでは、英語・数学に加えて理科・社会も授業を行います。また、夏期講習・ 冬期講習では国語も指導します。各科目とも、まずは基本問題を確実に身につけた 上で、入試レベルの問題に慣れ、志望校合格を目指します。
クラスの定員は12名です。

中学部の英語指導

中学部の英語指導では「英単語の暗記」と「英文の語順とかたまりの理解」を大切にします。 「英単語の暗記」については、毎週英単語のテストをします。テストでは、 新しい範囲の単語だけではなく、以前の範囲の単語も出題することで、 その場しのぎの暗記を防ぐとともに、暗記が苦手な人でも反復によって暗記できるよう工夫しています。 「英語の語順とかたまりの理解」については、例えば、
Ken plays soccer in the park.
という文を訳してもらうときに、単語の意味をつなげて何となく訳すのではなく、
Ken plays (soccer) (in the park).
のように、英文の主語と動詞、かたまりを意識しながら、
 ケンは  します (サッカーを)(公園で)
のように前から訳してもらいます。

このような練習を中1の短い文から積むことで、 長く難しい英文になったときでも、正しく英文を理解できる「本物の英語力」を身につけます。

中学部の数学指導

中学部の数学の指導で大切にしていることを一言で言うと「基本問題の徹底」です。 ただし、ここでいう「基本問題」というのは、私が数多くの入試問題を解いて、考え抜いた 「応用が効く問題」のことなので、必ずしも簡単な問題ということではありません。 中学生は、「応用問題が解けない」ということをよく言いますが、ほとんどの場合、 この「基本問題」が不十分だからです。

授業では、この「基本問題」の考え方を詳しく解説し、 「理解」→「練習」→「できる」のステップをひとつずつていねいに積み重ねていきます。 数学が苦手な生徒ほど、「理解」の段階でつまずいていることが多いので、暗記に頼らない、 「なぜそうなるのか」という理由の説明を大切にしています。 その上で、演習時間や毎回のテストで各自の弱点を個別に補強することで、 ひとつひとつ「できた」を積み重ね、定期テストや入試に対応できる力をつけていきます。